国内男子ツアー人気低迷は一部の“暴走理事”に原因がある
ところが上田専務理事の知り合いイベント会社に4500万円もの大金を投じながら参加女性ファンは合計してもわずか70人ほどだった。もちろんプロジェクトの成否は精査されておらず、JGTOは検証していない。
■都合のいい報告書をでっちあげ
上田専務理事の“暴走”はまだある。かねて、選手の肖像権などの事業化を計画。当初は日本ゴルフ写真家協会との間で低予算で実行する準備を進めていたが、途中から青木会長やそのシンパと親密な有名カメラマンに切り替えた。
それも年間3000万円の4年契約という莫大な額(後に2000万円に減額)だ。これを強行するために上田専務理事は、ツアー関連会社社長をうまく利用した。
立ち話の中でその社長は「(事業は)難しいと思いますが、有名なMカメラマンなら1社200万円で、10社ぐらいは集まるんじゃないですか」とリップサービスも込めて軽く返答した。すると上田専務理事はJGTO理事会で、立ち話を専門家の正式な分析と報告し、「事情に精通した専門運営家の分析と報告で、肖像権事業の見通しは立ちました」と理事たちに“虚偽”の報告をしたのだ。