著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

国内男子ツアー人気低迷は一部の“暴走理事”に原因がある

公開日: 更新日:

 ところが上田専務理事の知り合いイベント会社に4500万円もの大金を投じながら参加女性ファンは合計してもわずか70人ほどだった。もちろんプロジェクトの成否は精査されておらず、JGTOは検証していない。

■都合のいい報告書をでっちあげ

 上田専務理事の“暴走”はまだある。かねて、選手の肖像権などの事業化を計画。当初は日本ゴルフ写真家協会との間で低予算で実行する準備を進めていたが、途中から青木会長やそのシンパと親密な有名カメラマンに切り替えた。

 それも年間3000万円の4年契約という莫大な額(後に2000万円に減額)だ。これを強行するために上田専務理事は、ツアー関連会社社長をうまく利用した。

 立ち話の中でその社長は「(事業は)難しいと思いますが、有名なMカメラマンなら1社200万円で、10社ぐらいは集まるんじゃないですか」とリップサービスも込めて軽く返答した。すると上田専務理事はJGTO理事会で、立ち話を専門家の正式な分析と報告し、「事情に精通した専門運営家の分析と報告で、肖像権事業の見通しは立ちました」と理事たちに“虚偽”の報告をしたのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇