WSは5回制覇 秋山翔吾が入団する老舗名門球団レッズの正体
【ファン】
かつて一時代を築いた老舗球団のファン気質は熱いことで知られる。昨季の平均観客動員数2万8000人は30球団中19位ながら、チームが低迷しても年間指定席の販売は好調だという。4大プロスポーツでシンシナティに本拠を構えているのはレッズと、プロフットボールNFLのベンガルズの2チームしかないため、おらがチームとして両球団を応援する地元ファンが少なくないそうだ。
選手に対しても長い目で見るファンが多く、これまでブーイングを浴びせたのは、2000年2月に9年総額約127億円の大型契約で入団しながら、期待を裏切ったケン・グリフィーJrだけだったという。
【球場】
本拠地のグレート・アメリカン・ボールパークは左翼100メートル、右翼99メートルで、本塁打が出やすい。ファウルエリアも狭いため、打ち損じてもスタンドに入ってしまうケースが多い。打者に有利な球場だ。
とはいえ、思わぬ難敵に悩まされそうだ。球場の裏にはオハイオ川が流れているため、夏場になると、大量の虫が発生することも。昨年5月には蜂が異常発生したため、試合開始が18分も遅れた。過去には蜂に刺されて欠場を余儀なくされた選手もいるというから、ルーキーは油断大敵である。
【治安】
近年は大幅に改善されたとはいえ、シンシナティの治安は決して良くない。米安全情報サイトによれば、オハイオ州内ではインディアンスの本拠地であるクリーブランドに次いで犯罪が多い。特に車上荒らしの多さは、全米でも際立つ。人口1000人当たりの被害件数は2・96と、米国全体の0・86を大きく上回っている。市内で駐車する際は要注意だ。