ロッカーめぐり事件 松坂を追い出した中日の“手の平返し”
今季限りで中日を退団、西武入りが決まった松坂大輔(39)の周辺に不穏な空気が漂ったのは、7月上旬のことだった。
松坂は二軍寮の1階会議室を、ロッカー代わりに使用していた。グラブなどの野球道具が多いため、選手用のロッカーには入りきらなかったからだ。もちろん、スタッフに許可を得てのことだったが、7月に一軍首脳陣が二軍施設を訪れると、その“ロッカー”を巡って事件が起きたという。マスコミ関係者の話。
「いくら松坂とはいえ、会議室を借り切るVIP待遇に、『一人だけ特別扱いするのはいかがなものか』と首脳陣から疑問の声が上がった。すると、それを聞きつけたスタッフが、何の前触れもなく松坂に対して、『荷物を片付けろ!』と、怒鳴りつけたそうです」
理由はどうあれ、許可をされていたのに、いきなり片付けろと怒られたのだから、松坂もさぞかしビックリしたに違いない。
「今季の松坂はわずか2試合登板にとどまった。昨季とは違い、与田新体制は一軍戦力として考えていなかった。キャンプ中に故障し、そのリハビリ中にゴルフに興じてミソをつけたとはいえ、移籍初年度の昨年は、不人気にあえいでいたチームの救世主として、球団はかなり重宝していた。わずか1年で、手のひらを返したような態度を取られたのですから、球界では松坂に対して同情の声が少なくない」(中日OB)