巨人は即戦力期待 ドラ2右腕・太田が引導渡すFA投手の名前
巨人の8選手が参加する新人合同自主トレは9日、2日目を終えた。
この日は前日不在だった宮本一軍投手チーフコーチが視察。「僕らがサポートして彼たちを幸せにしてあげたい」と練習を見入った。
この中に首脳陣が早々にアテにしたい選手がいる。今年の新人は支配下6人中5人が高校生。ただ1人、ドラフト2位・太田龍(21=JR東日本)だけが社会人で、即戦力の期待がかかっているのだ。
190センチ、93キロの堂々とした体格から150キロを投げ込む長身右腕。前日に原監督は「まだ決まってない」と言ったが、故障などのアクシデントがない限り、来月の春季キャンプは一軍スタートが濃厚だ。スカウトによれば、速球を生かし、まずは中継ぎで一軍メンバー入りを狙い、いずれは先発へ回す構想があるという。
昨季は5年ぶりにリーグ優勝を奪回したものの、投手陣はリーグ4位の防御率3・77と苦しんだ。さらに15勝を挙げた山口がブルージェイズへ移籍。FA戦線では楽天の美馬を取り逃した。宮本コーチは「若手はほとんどやってもらう」と田口、鍬原、宮国といった昨季のリリーフ投手を先発で争わせるとしている。その分、リリーフ陣は手薄になる。