巨人では大ベテラン扱い 陽岱鋼に突き付けられた“最後通告”
年俸3億円なのに崖っぷちの選手がいる。巨人移籍3年目の陽岱鋼外野野手(32)である。
昨季は打率・274、4本塁打、21打点。110試合に出場したものの、68試合は途中出場で、規定打席には届かなかった。それでも5年契約中のため、年俸3億円を維持。まだ契約を2年残している。
そんな中、5日に都内で行われたトークショーで元木ヘッドコーチが“猛ゲキ”を飛ばした。来月に行われる宮崎1次キャンプでは、自身で調整ペースが決められる「S班」が復活する。対象となるベテランに向けて、「S班でも(2次キャンプ地)沖縄までに作り上げて欲しいし、(陽)ダイカンにしても、ナカジ(中島)にしても、大ベテランだけど、のんびりできないことは本人たちも分かっているんじゃないの? 投手なら岩隈もそうだけど。『そろそろ危ないな』っていうのは肌で感じるものだから」とハッパをかけたのだ。
名前が出た中島宏之(37)は巨人移籍1年目の昨季、43試合でわずか8安打、打率・148に留まった。一軍登板ゼロに終わった岩隈久志(38)の2人は共に年俸2000万円。このアラフォーコンビが崖っぷちなのは言うまでもないが、まだ32歳なのに「大ベテラン」と言われてしまった陽は微妙な立場に追い込まれていることが露呈した。
今季の外野陣は、FA移籍2年目の丸、新外国人のパーラ、ベテラン亀井の3人がリード。故障がちな陽は「右の代打」が濃厚だ。周囲から「不良債権」と揶揄され始めた陽は、大型契約途中に“最後通告”を突きつけられた格好である。