巨人は8戦勝てず 12球団の調整遅れが“開幕延期”の背中押す
また勝てなかった。
巨人は8日の阪神戦(甲子園)で4―4の引き分けに終わり、これでオープン戦は2月23日の楽天戦以降、8試合連続で未勝利。いくら開幕前とはいえ、苦しい戦いを強いられている。
巨人に限らず、各球団は調整遅れに頭を悩ませている。今季は東京五輪開催に伴い、公式戦の開幕が3月20日に前倒しされた。ただでさえオープン戦の試合数が少なくなったというのに、オープン戦が本格的に始まった2月29日以降、42試合中7試合が雨天中止に。西武とロッテに至っては5試合しか行われていない。
「巨人は12球団最多の11試合を消化しているからまだしも、各球団のオープン戦は残り5試合。3月10日は全国各地で雨予報、さらに試合が中止になる可能性もある。二軍の教育リーグに回そうにも、教育リーグも数試合が中止になっており、特に先発投手は投げる機会が減っている。首脳陣も、誰を開幕ローテ入りさせるかを見極める判断材料に乏しく、頭を悩ませている」(球界OB)
オープン戦は新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、2月末から無観客で行われている。観客の声援がない上に、コロナ騒動が収束する兆しは見えない。選手たちも予定通り開幕できるのか、半信半疑になっていて、それがモチベーションに影響しているようだ。