引退覚悟の鳥谷敬が急転ロッテ入り…開幕延期が追い風に

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■他球団が手を挙げる前に先手

 ではなぜ、ここにきてロッテは動いたのか。

 編成トップの松本球団本部長は、内野陣の強化を理由に挙げた。内野のレギュラーだった鈴木大地がFAで楽天へ移籍。たしかに内野の戦力は分厚いとは言えない。

「開幕延期が追い風になったのかもしれない」と放送関係者がこう続ける。

「今季のプロ野球界は情勢が大きく変化した。東京五輪開催による中断期間がある上に、新型コロナウイルスの感染防止で開幕延期を余儀なくされた。各球団は大型連戦など、過密日程を強いられるのは必至です。選手の人数が多いに越したことはなく、どの球団もそれに備えた戦力強化を行う必要性が出てきた。しかも、鳥谷が契約条件のハードルを下げたことで、実はロッテ以外にも獲得に関心を持っている球団はあった。あくまで内野手にケガ人が出ることが条件でしたが、ロッテは他球団が手を挙げる前に、先手を打ったとみています」

 いずれにせよ、鳥谷はもう一花咲かせる舞台を得た。阪神時代はクールな印象が強かったが、千葉の地ではどんなプレーを見せるのか。

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