交流戦中止で巨人V2を脅かす意外な敵 OB高橋善正氏が指摘
昨季のチーム防御率は、3・46の阪神がリーグトップ。広島、中日が続き、3・77の巨人は同4位だった。今季のオープン戦は、巨人が4・37で同4位だったのに対し、リーグトップの2・80をマークしたのはDeNAだった。
■「私は中日に注目している」
「昨年の戦いを見ると、阪神は打線はさっぱりだったが、投手陣はしっかりしていた。DeNAも力のある投手が多い。この2チームの前評判は悪くないでしょうが、私が注目しているのは中日です。エースの大野を中心に、昨年2ケタ勝った柳、小笠原、山本といった若手投手が台頭している。一方でリーグ連覇を狙う巨人は、昨年15勝を挙げた山口俊の穴が埋まっていないので苦しい。さらに昨年はセでトップの交流戦3位の好成績を残したことが、リーグ優勝へ弾みをつけた。セがパに圧倒される交流戦をなんとか戦えていたのが巨人。中止になってガッカリでしょう。今年は巨人には不利な条件が揃っています」(高橋氏)
さらにコロナ禍も追い打ちをかける。巨人は18日に球団事業本部の嘱託職員が、新型コロナウイルスに感染したことを発表した。試合数減による投手力重視、得意の交流戦中止、職員のコロナ感染……。多くの条件が巨人には逆風となりそうである。