公式戦縮小で問われる監督の手腕 今季は何人がクビに?
「3年契約の2年目である阪神の矢野監督も決して安泰とはいえません」
とは、さる阪神OB。
「阪神は藤浪ら3選手のコロナ感染もあり、球団のイメージ回復も含めてとにかく結果が欲しいところ。そもそも親会社は監督の評価に関して、結果と観客動員を重視している。ただでさえ試合数減と一定期間の無観客開催で大きな損失を被っているのに、いざ観客を迎えて成績が低迷すれば、観客数に影響する。阪神伝統のお家騒動も起きかねない。阪神は2018年オフに最下位に低迷。観客動員が前年より約13万人減ったこともあり、新たに3年契約を結んだばかりだった当時の金本監督を、2年の任期を残したまま電撃解任した。阪神という球団は何が起きても不思議ではありません」
振り返れば11年の東日本大震災は、プロ野球界にとっても一つの節目となった。全143試合を開催したものの、震災ショックは親会社の経営に打撃を与えた。放送関係者が言う。
「同年オフに横浜ベイスターズがDeNAに身売りしたのは、親会社であるTBSが震災により広告収入が落ち込むなど経営面の影響もあった。中日も経営の事情があり、リーグ連覇を果たしながら当時の落合監督を電撃解任。くしくも11年オフには横浜、中日に加え、阪神、日本ハムの4球団で監督が交代しました」
コロナ禍でプロ野球界に変革が求められる中、今オフは監督人事に大きな動きがあるかもしれない。