G岡本は初タイトルなるか 本塁打王&侍入りに坂本勇人の壁
「開幕延期で今季のプロ野球は120試合制が濃厚。試合数が減れば、タイトル争いのメンバーも変わるでしょうね」
さる球界OBがこう言う。例えば本塁打王だ。パ・リーグでは2年連続で西武の山川穂高が獲得しているものの、セ・リーグでは2009年から昨年までの11年間で9度は外国人選手が獲得。日本人では15年の山田哲人(ヤクルト)、16年の筒香嘉智(当時DeNA、現レイズ)が風穴をあけただけだが、
「試合減で助っ人外国人とのパワーの差が記録に表れにくくなる。今年は日本人にもチャンスがある。巨人の岡本(和真=23)などは大チャンスでしょう。首脳陣も『タイトルを取って、不動の4番として自信をつけさせたい』と言っている。18年に33本塁打の岡本は、昨年が31本。43本で本塁打王になったソト(DeNA)に大きく離されたが、試合数が少なければ、そこまで差は開かない」
と、指摘するのだ。
岡本はスロースターターで夏場から調子を上げていくタイプ。“春のない”今季は、これも追い風となりそうだ。あるNPB関係者は「もし本塁打王になるようなら、1年延期した来年の東京五輪メンバー入りも見えてくる。取れれば五輪、取れなきゃ落選といっていいほど。現段階で当落線上の選手」だという。