東京五輪中止のXデー…IOC幹部の暗示発言で埋められる外堀
ロイター通信によれば先週、IOCのディック・パウンド委員が、東京五輪が中止なら、2022年の北京冬季五輪も中止になる可能性が高いとの考えを示したという。
「IOC関係者が中止決定の外堀を埋めつつある印象です。中止決定を先延ばしにすれば、それだけ追加経費がかさみ、選手が受けるショックも大きいですから。私は今すぐ中止を発表するべきだと思います。しかし、IOCや組織委員会、東京都などでもろもろの手続きがある。コーツ委員長が10月という時期に言及したのは、それを考えてのことではないか。あと3カ月ある。私も11月の前には発表すべきだと思う」(前出の津田氏)
五輪の女子マラソンで2大会連続メダルの有森裕子は先月、東京五輪の開催可否判断の時期について「年内に判断がつかないならやめた方がいい。(組織委員会幹部の言う)来年3月まで引っ張ったら選手(の心と体)が持たない」と言った。中止決定を遅らせて苦しむのは選手だけではない。