智弁和歌山・小林樹斗「最速151キロ」でドラ1候補に急浮上
■高橋は慶大、中森は明大…こちらはバリバリのプロ志望
「去年のセンバツの明石商戦で147キロ、夏の甲子園で148キロ。順調に成長していたんですが、昨秋は状態が上がらず失点を重ねる試合が多かった。大学進学かと思っていたんですが、冬とコロナ自粛期間にかなりトレーニングを積んだのでしょう。昨秋よりひと回り体が大きくなり、ここにきて投げるたびに球速がアップしている。カットボールなど球種も増えているし、完成度が高い中森(明石商)、高橋(中京大中京)といったドラフト上位候補と比べ、急激に伸びているのが、この小林です。中森と高橋は進学かプロ入りか悩んでいるが、バリバリのプロ志望なのも、プロからすれば評価できる。今年は豊作の大学生候補の調子次第とはいえ、現段階で外れ1位、つまり1位の12人に入ってきそうなところまで浮上しています」
交流試合未出場組の高校生投手では、最速153キロ右腕の福岡大大濠・山下舜平大(3年)がドラフト1位候補とされる。
それでも、巨人や阪神は甲子園での実績も評価するため、今回の交流試合を含めて“聖地”の土を3度踏んだ小林の人気は高まりそうである。
コロナ禍でアピールの舞台が限られる中、最速152キロ右腕がドラフト戦線に殴り込みをかけてきた。