<3>自粛期間の3カ月で失われた礼儀、返事、集団行動の教育

公開日: 更新日:

「本当はもっと教えたかったことがたくさんあった」

 こう話すのは、今年3月に母校拓大紅陵野球部の非常勤コーチに就任した飯田哲也氏(52)だ。

■理事長は高校時代の同級生

 ヤクルト黄金時代は名外野手として鳴らし、引退後はヤクルト、ソフトバンクでコーチを務めた。拓大紅陵の鎌田淳一理事長は高校時代の同級生という縁もあり、指導者資格回復を機に母校の力になろうと決めた。

 そんな意気込みも新型コロナウイルスに水を差された。

 飯田氏がコーチに就任して1カ月もたたない4月上旬、学校は休校となり、部活動も停止された。

「昨年秋の県大会で準優勝しましたからね。僕も『よし、後輩たちを鍛えるぞ!』と楽しみにしていた。その矢先ですよ」

 飯田氏は高校3年時の1986年に春夏連続甲子園出場。ともに1勝した財産を後輩たちに分け与えようとした直後の休部だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動