エ軍大谷の守備練習の裏側 首脳陣に看破された“器用貧乏”
メジャー1年目の2018年は投手として4勝2敗、打者として22本塁打。かのベーブ・ルース以来の二刀流として全米の注目を集め、オフには新人王も獲得した。球速、パワー、足の速さ……投手としても打者としても随所に光るものをみせ、投手、あるいは打者に専念したら、いったい、どれくらいスゴい数字を残すのかと野球ファンを興奮させた。
その後、トミー・ジョン手術を経験。今季は右腕の故障もあって期せずして打者に専念しているものの、日本時間7日現在、打率・192、5本塁打、20打点、6盗塁。低迷する打率を除き、本塁打も盗塁もそこそこの数字にとどまっている。
「大谷は投げても打っても走っても、並以上だが、投手としても打者としても突出した選手ではない。つまり何でもほどほどにできる、投手と打者の二刀流として、どっちもやれる器用な選手と受け止められたのです。だったらさまざまなことをやらせた方がオプションが増え、使い勝手もいい。今回の守備練習にしてもキャンプで外野ノックはやっていましたが、いざ開幕したら打者としていまひとつ。それなら外野だけでなく一塁も守らせて、よりさまざまな役割をこなしてもらうのが得策ということでしょう」(前出のスカウト)
何でもできるといえば聞こえはいいが、要するに大谷はエンゼルスの首脳陣に「器用貧乏」とみられているようなのだ。