ヤクルト長谷川宙輝 悩み抜いた末にたどり着いた新境地
長谷川宙輝(ヤクルト 投手4年目・22歳)
昨オフ、育成選手として所属したソフトバンクを退団し、ヤクルトに支配下選手として入団。新天地で念願の2ケタ背番号をもらった今季、中継ぎとして26試合に登板。150キロの直球を武器に、7月は11試合で失点したのが1試合と圧巻の投球を見せた。
昨季終了後、3年間在籍したソフトバンクから再契約の打診があり、悩みに悩んだという。母の徳子さんが言う。
「何度も電話がかかってきたんです。『育成契約を結び直すか、それともヤクルトに行くか、どうしよう』と。無名時代に幾度となく足を運んでくださった(ソフトバンクの)山本スカウトや、コーチ陣への恩義、育成か支配下か、ソフトバンクの選手層の厚さ……。幼少期からヤクルトファンだったこともあります。悩んでいる様子を見かねた球団が、『両親や(高校時代の)監督と相談しなさい』と、家に帰したほどです」
葛藤の末、「僕は育成ではなく、挑戦がしたい」と結論を出したという。
■野手を責めず「打たれてしまった自分が悪い」と