コロナ禍も追い風になったという。
「今は出稽古が禁止されているため、幕内力士は『新入幕の翔猿とやらをいっちょ揉んでやるか』ということもできなかった。つまり、取り口が変わった翔猿の最近の成長を把握できず、跳びはねてた頃のイメージしかなかったのではないか。ただでさえ、幕内力士は情報が不足しがちの新入幕力士に対し、慎重というか受け身になりがち。イメージと違う相撲に戸惑った力士もいたでしょうね」(前出の親方)
所属する追手風部屋は関脇大栄翔、小結遠藤と稽古相手が十分だったことも大きいだろう。
106年ぶりの快挙も期待できそうだ。