補強に失敗してもクビにならない…阪神編成のダークサイド
渉外部門に関しては、近年はヘイグ、ロサリオら失敗続き。今季は過去最多の助っ人8人体制で臨んだが、まともに働いているのはサンズとスアレスだけ。成功確率は12球団最低ランクだ。
ドラフトも、1998年1位の藤川球児以降、高卒新人でチームの中心になった選手は皆無。12年ドラフトで4球団競合の末、1位指名した藤浪ですら頭打ちだ。
「阪神の編成には目利きがいない、というか目利きになる必要がない。特定の球団、代理人、関係者に頼り、新規ルートの開拓もおろそかです。補強やドラフトで失敗しても、親会社から出向してきた球団幹部は球団内に波風を立てたくないから、責任追及することもない。組織は閉鎖的で、新しい見方や方法を提案したプロパー職員は古株に煙たがれ、部署異動を強いられることもある。そんな体質に見切りをつけ、球団を去った職員は少なくない」(前出のOB)
親会社、球団幹部、古株フロント……。「腐食の構造」に終わりは見えない。 (おわり)