ツインズ前田に“ダルより先に日本人初栄誉”の可能性が
MLBが日本時間23日に発表したゴールドグラブ候補のア・リーグ投手部門にツインズ・前田健太(32)、ナ・リーグの左翼手部門にレッズ・秋山翔吾(32)が入った。
今季の前田は、バント処理や一塁ベースカバーで随所に好フィールディングを披露。一方、秋山は8月中旬のパイレーツ戦で、大飛球をフェンスに激突しながら捕球する2試合連続のファインプレーを見せた。受賞すれば、日本人選手ではマリナーズ・イチロー(現・会長付特別補佐)が2001年から10年連続で選出されて以来となり、投手では前田が初となる。
各球団の監督、コーチによる投票で決まるゴールドグラブは、守備で防いだ失点を示すDRS、刺殺数、補殺数の3つが重視される。
出場機会が限られた秋山はともかく、前田はDRS(1=1位タイ)、補殺数(11)の2つでリーグトップの数字を記録した。
「かつては選考基準が曖昧でしたが、ここ数年はDRS、補殺数の多い選手がゴールドグラブ賞に選ばれる傾向にあります。18年のアストロズ・カイケル、17年のブルージェイズ・ストローマンの2人は、いずれもリーグ上位でした。今季の前田はリーグ4位タイの6勝(1敗)、同5位の防御率2・70と安定した投球内容だった。他球団の監督、コーチが投球内容も加味すれば、前田が受賞する可能性はあると思います」(スポーツライター・友成那智氏)
ゴールドグラブ賞の発表は日本時間11月4日。カブス・ダルビッシュ有(34)の日本人初の受賞が注目されるサイ・ヤング賞の発表は同12日に予定されている。
日程の都合から前田がダルより一足先に日本人初の栄冠を手にしそうだ。