元レスリング代表・甲斐友梨さんは今「着やせの神様」に
ファッションの基本から学ぶため、27歳の甲斐さんは都内の専門学校に入学。
「ところが、デザイナー志望の私には不向きな学科だったことに入学後に気づいて、デザイン画の授業以外は受講せず、結局中退」
その一方で、生活費を稼ぎ販売スキルを学ぶため、約3年間、時給850円のアパレル販売員になった。
「店が売りたい服ではなく、本当にその人に似合う服を」
そんな信念が顧客の共感を呼び、売り上げは伸びた。上司も高く評価してくれた。
人生の伴侶と巡り合ったのは地元のお祭り。ボランティアで子供相手の屋台を仕切っていた。
「三十路のデザイナーとしてはなんの実績もない私の夢を、真剣に聞いてくれたのが彼でした。で、14年2月に結婚。自分の仕事を辞めて手伝ってくれることになりました」
事業資金は“創業融資”という制度を活用して600万円を確保。これに自己資金150万円を加え、晴れて15年10月に会社を立ち上げた。