藤浪コロナ合コンの裏で浮上していた虎社長4月1日付交代
3月末、コロナに感染した阪神の藤浪ら3選手がその直前、数十人規模で行われた「大合コン」に参加していたことが発覚し、大騒ぎとなった。
その際、記者会見などで対応したのが、11月末で退任した揚塩球団社長。選手の参加人数の公表が二転三転するなど、球団トップとしての姿勢が問題視された。
その後も球団内の規律は乱れっぱなし。藤浪は退院後の5月末に練習に遅刻し、二軍降格。9月には選手、スタッフがコロナに大量感染、大勢の選手、スタッフが遠征先で内規違反の外食をしていたことが要因といわれた。
一連の責任を取り、揚塩社長は退任。コロナに右往左往する一年となったが、阪神OBは、「原因は球団内の不協和音にもあったのではないか」と、こう話す。
「親会社の阪神電鉄では、春の段階で揚塩社長を4月1日付人事で交代、藤原オーナーが社長を兼務するプランが浮上していた。揚塩社長は春のキャンプにほとんど顔を出さないなど、球団周辺では社長業への意欲を疑問視する声もあり、交代は時間の問題と言われていた。18年オフの金本前監督の電撃解任の際、親会社と社長だけが水面下で動き、谷本副社長以下の役員にとっては寝耳に水となった。そこから、揚塩社長と谷本副社長の間に、すきま風が吹き始めたといいます。本来なら、球団本部長としてチームを管轄する谷本副社長も責任を問われてしかるべきです。球団トップとナンバー2が微妙な関係にあるようでは、球団運営が正常に機能するはずがなかった」
度重なるコロナ騒動は、起こるべくして起こったのかもしれない。