阪神は来季もV逸なら…矢野政権もフロントも総とっかえに
来季は背水イヤーになる。
阪神は25日、韓国プロ野球で本塁打、打点の2冠に輝いたメル・ロハス・ジュニア(30=韓国KT)の獲得を発表。2年総額5億2000万円の大型契約とみられる。
このオフ、藤川、福留、能見の3人のベテランが退団し、年俸4億円だった糸井は2億1500万円の大幅減となった。ボーアとガルシアも解雇し、浮いた人件費を投入。韓国で20勝をマークしたアルカンタラ(斗山)を2年総額4億円で獲得するなど、10億円規模の大補強を敢行した。
ドラフトでも即戦力を重視。1位の佐藤(近大)ら8人中7人が大卒、社会人だった。2019年に就任した矢野監督は来季が3年契約の最終年。05年以来遠ざかるリーグ優勝になりふり構わず、といったところだが、これで来季もV逸しようものなら、矢野監督の辞任はおろか、フロントも含めた球団全体に大ナタが振るわれるかもしれない。
今年はフロントの失態が露呈した。3月に藤浪らが「コロナ合コン」に参加。9月に大量の選手が新型コロナに感染した際は、内規違反の会食があったことも発覚した。親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の角会長は球団の監督責任を問い、揚塩社長は辞任に追い込まれた。