菅首相は五輪開催に強気も…ワクチン接種“三者三様”の胸中
ちなみに、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、昨年11月、「(ワクチンが)入手可能ならIOCがコストを見る。特に選手村で過ごす人には接種を勧めるが、自由裁量に任せる」と語っている。
ならば、肝心のアスリートはどうか。陸上女子1万メートル五輪代表に内定している新谷仁美(32)は、「個人的な意見だが、正直、受けたくない」と言っている。
米疾病対策センターの報告によれば、昨年12月にファイザー社のワクチンを接種した189万人中21人が、全身的なアレルギー症状が表れるアナフィラキシーを起こしたという。欧米では異例のスピードで承認されていることもあり、選手がワクチン接種にビビるのはよくわかる。
五輪のためにワクチンを打たせたい人、打たせたくても口にできない人、打ちたくない人……三者三様だ。東京五輪は「アスリートファースト」の精神を貫くことができるのか。