27歳・石川佳純5年ぶり全日本Vも…東京五輪へ「旬」なのか
■昨年は「旬」も
昨年は新型コロナウイルスの感染が世界に拡大し、東京五輪は1年延期された。代表決定から1年が経過。国内の「勢力図」に変化が生じ、現在の代表がそのまま五輪の舞台に立つことが果たしてふさわしいのか、今大会を見て、そんな疑問を持ったファンも多いはずだ。例えば女子なら、準決勝で伊藤に接戦の末敗れた早田ひな(20)の方が、誰が見ても平野より力は上だろう。
卓球だけではない。柔道は男子66キロ級以外の13階級は、昨年2月に確定。陸上のマラソンも2019年9月の選考レースで男女各2人がまず決定。男女残り1枠が決まったのも昨年3月だった。
今もコロナ感染は収束に向かわず、国内も異常事態が続いている。代表選考会のやり直しは現実的ではないものの、これでは力と勢いのある「旬」な選手が五輪の代表になったとは言えないのではないか。