中日はエース大野が開幕回避か セ5球団“巨人包囲網”の勝算
コロナ禍の過密日程で投手のやりくりが難航
確かに難しさはある。ある球団の投手コーチは「新型コロナウイルスの影響で6連戦や9連戦がひたすら続く過密日程。もし巨人戦のためにエース1人の順番を変更すると、他の全ての投手の調整に影響が出る。パズルを組み直すのは至難の業で、各球団はこれを避けたいのです」。
とはいえ、やらなければ、今年も巨人が独走することは目に見えている。前出の高橋氏が続ける。
「セで自分たちのペースで戦っていいのはリーグ連覇中の巨人だけ。5球団は昨年まで普通に戦って惨敗しているわけで、そんな理屈は通用しません。巨人戦には必ずエースをぶつけること。巨人が嫌がる相性のいい投手をぶつけることは絶対条件。その方策を考えるのが首脳陣の仕事でしょう。最近セとパの実力差について、いろいろ議論されている。セが今年も昨年のような体たらくでは、ファンに見放されます。そうはいっても、今年はCSがあるだけに、2位や3位狙いが横行しそうで、与田監督の言葉は信じられませんが……」
セ5球団は今年こそ「巨人包囲網」を敷くことができるか。