ソフトバンク・小久保ヘッド「ポスト柳田」育成に四苦八苦
昨年は高卒6年目の栗原(24)や育成出身の韋駄天男・周東(24)がレギュラーの足掛かりをつくったが、柳田や松田のような中軸を担える和製大砲候補は意外と少ない。王会長が目をかける育成出身のリチャード(21)ら、ごく少数。昨秋ドラフトで1位入札した佐藤輝明(近大→阪神)をはじめ、2017年の清宮幸太郎(早実→日本ハム)ら将来の大砲候補を1巡目指名しながら、クジを外し続けているのが響いているのだ。
昨秋は佐藤の外れ1位で高校通算50本塁打の井上(花咲徳栄)を指名したが、高卒新人だけに時間を要する。
小久保ヘッドはこの日、若手に対し、「なんとなくやっているように感じる」と奮起を促した。かつて練習の虫といわれ、ホークスの4番を担い続けた当時は、井口や城島ら能力も意識も高い選手がレギュラーを張っていた。今の若手には物足りなさを感じるのだろう。選手の意識改革も含め、小久保ヘッドは課題が山積みだ。