侍J稲葉監督が巨人視察 岡本が“激戦区”三塁の筆頭候補か
2人の指揮官が見守る中、フリー打撃で快音を連発した岡本和は「選ばれたい思いもある。しっかり目の前の試合を頑張って選んでいただけたら光栄」と意欲を見せれば、稲葉監督も「ジャパンは守りも大事。長打力もあるし、外野の経験もある」と呼応した。さるNPB関係者がこう言った。
「東京五輪のメンバーは24人。28人のWBCより少ないので、三塁手は1人になる見込み。その中でも岡本和は現時点で筆頭候補になる。2冠の打撃はもちろん、この日、原監督にアピールされたという三塁の守備力は、もともと稲葉監督も評価している。常に巨人の4番という重圧を背負いながら試合に臨んでいる精神力も買っています」
■変則投手が切り札になるか
宮崎キャンプのメンバーでは、昨季9勝の戸郷翔征(20)が大穴候補といえそうだ。
「国際大会では変則投手が切り札になるケースがある。スリークオーター気味の腕の振りから特殊な軌道のフォークを操る。将来の球界のために次世代を担う若手を何人か入れたい意向もある。21歳の村上と共に、戸郷も若手枠に滑り込む可能性はあります」(前出の関係者)
岡本和が言うように、当落線上の戸郷も、最終リストを提出するまでの開幕2カ月が重要になりそうだ。