阪神佐藤OP戦3号は本物の証か…“低投のセ”在籍が追い風に
また、開幕投手を返り討ちにした。
阪神ドラフト1位の佐藤輝明(22=近大)が12日の西武戦で、開幕投手が決定している右腕の高橋光から本塁打。オープン戦3号は、日本ハムの野村らと並んで12球団トップだ。
二回の第1打席、高橋が投じた初球の外角146キロ直球を左翼席へ叩き込んだ。5日のソフトバンク戦、同じく開幕投手の右腕・石川の時と同様、初球の外寄りの直球を捉えた。パの一線級投手相手でも結果を出す黄金ルーキーについて、ライバル球団の関係者がこう指摘する。
「甲子園初アーチとなった10日の広島戦でスコットから左中間に放った本塁打も、外寄りの直球系のツーシームだった。逆方向にも打球が伸びる佐藤の長所が発揮されているとともに、『ここは打つ』というポイントが明確になりつつある。今はあくまでオープン戦。投手は調整過程で、ライバル球団もいわゆる『エサまき』をして打てる場所と打てない場所を探している。オープン戦でいくら打ったからといって公式戦で打てるとは限らないですよ」
オープン戦でどんなに打っても公式戦ではからっきしというパターンは枚挙にいとまがない。外国人選手や新人は特にその傾向が顕著だ。「打ち過ぎてむしろ心配」という声もあるにはある。