鶴竜引退で「横綱不在」秒読み…デメリットよりメリット大
親方のひとりは「もちろん横綱空位は痛いですよ」と、こう続ける。
「しかし、1年間土俵に上がれないようでは看板としての務めすら果たせていません。横綱の給料は最低でも年間3384万円。あくまで最低額なので、2人合わせて7000万円以上の出費です。昨年度はコロナ禍による無観客や観客制限、巡業中止などが相次ぎ、50億円の大赤字。その上で、本場所に出もしない力士にこれだけの給料を払い続ける方がマイナスですよ。中でも白鵬は過去に万歳三唱や審判批判をするなど現在進行形で横綱の地位を汚し続けている。横綱不在のデメリットよりも、そうした横綱が土俵を去るメリットの方が大きいということです」
横綱といえば土俵入りが名物だが、特に白鵬のそれは協会や全国の好角家から「型も何も我流に解釈しすぎてメチャクチャ」と評判が悪い。
協会も横綱空位による人気、注目度の低下は織り込み済み。「出ない横綱」を2人も抱えるくらいなら、いない方がマシというわけだ。