広島3人コロナ感染で17選手入れ替え CS狙いに早くもシフト
広島に激震が走った。
17日に菊池涼介(31)が発熱し、PCR検査で新型コロナウイルス陽性と判明。その結果を受け、一軍の選手、首脳陣、球団スタッフ計74人に同検査を実施したところ、無症状の小園海斗(20)、正随優弥(25)の陽性が判明した。
18日には球団独自の判断で、松山、西川、大盛、磯村、石原の選手5人、コーチ2人、トレーナー1人を自宅待機とし、「感染拡大防止特例2021」に基づき、選手8人の登録を抹消した。代わりに中村奨、三好、野間ら、同日の巨人戦に先発するために登録された大瀬良を含めた9選手が昇格。1日で大量17選手の入れ替えとなった。
巨人を叩いて2位に入れば…
菊池涼は17日現在でセ・リーグトップの打率.342、5本塁打、14打点。3、4月の月間MVPに選出されるなど、得点力不足の打線で孤軍奮闘していた。
小園は先月22日に一軍昇格を果たすと、一時は5番に入るなど、打率.360をマーク。遊撃のレギュラーに定着しつつあった。2位巨人、首位阪神戦を前に二遊間が離脱する緊急事態となった。
案の定、この日の巨人戦は逆転負け。18日現在、借金5の4位に沈んでいる。阪神とは10ゲーム差、巨人とは6.5ゲーム差、3位ヤクルトとは4.5ゲーム差。さる広島OBがこう語る。
「この時期に首位と10ゲーム差は開き過ぎ。現実問題として佐々岡監督は、これを機に2位狙いにシフトする可能性は十分あります。これまで阪神戦は2勝5敗、巨人戦は4勝5敗1分け。阪神はともかく、巨人を叩いて2位に入ればCSファーストステージを本拠地マツダスタジアムで主催できる。収入は主催チームの総取りなので、2位に入れれば御の字です」
来週から始まるセ・パ交流戦後も巨人が2位のままなら、広島の標的になるかもしれない。