五輪出場拒否をメダリストも表明 ついに始まった辞退ドミノ
4月には、豪州の飛び込み選手団が「現時点で公正で安全な五輪予選イベントの開催は不可能というのが私たちの立場」として、世界最終予選を兼ねた日本でのW杯を辞退。東京五輪の出場権が消滅した。
家族の存在も大きな理由になる。女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ(39=米国)は、3歳の娘を東京へ連れて行けなくても五輪に出場するかと問われ、「彼女なしで24時間以上過ごしたことがない。それが答えね」と出場辞退を示唆。女子サッカー代表のモーガン(31=米国)は1歳になる娘、女子マラソン代表のアリフィン・トゥリアムク(32=米国)も4カ月になる娘がいて、共に子供と長期間離れることへの不安を吐露している。
現状、選手の家族ら同伴者の大会参加は禁止されている。「それなら出ない」と東京行きのチケットを破棄するかもしれない。
実力あるアスリートまでもがコロナ禍を理由に参加を取りやめるうえ、今後の状況次第では一線級の選手も続く可能性が出てきた。出たいのに出られないアスリートがいる状況で、フェアな五輪ができるとは思えないのだ。