阪神・佐藤輝明 “投高打低”時代に規格外打者と示すデータ

公開日: 更新日:

 さらに、セ・パ各リーグの長打率の平均値(セ=19年.392→20年.391→今季.378。パ=19年.391→20年.377→今季.365)や、各球団の1試合平均得点(セ=19年4.20→20年4.11→今季3.74。パ=19年4.31→20年4.11→今季3.83)も落ちている。ある球団のスコアラーが言う。

「昨年は『投手からボールが飛ぶ』という声が聞かれましたが、一部のパワーヒッターがメジャーで流行した『フライボール革命』を取り入れ、打球に角度をつけようとしたため、打球が飛ぶという印象を持ったのでしょう。今季は9イニング制であることや、比較的投手の状態がいいということを差し引いても、11年に統一球が導入された時ほど極端ではないですが、特にパは本塁打数が減っている(1試合平均の本塁打数は、19年1.983本=429試合で851本→20年1.705本=360試合で614本→今季1.592本=130試合で207本)。セ・パともに18年に本塁打数が急増したものの、今は徐々に『投高打低』の流れになっているのです」

 そんな中でも佐藤は持ち前のフルスイングで本塁打を量産。ハマスタで場外弾をかっ飛ばしただけでなく、右翼から左翼方向への浜風が吹いて左打者は不利と言われる甲子園でも140メートル近くの打球を打つ。

 多くの選手が打球が飛ばずに苦しむ中、佐藤の能力は規格外だと言えるのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動