阪神・佐藤輝明 “投高打低”時代に規格外打者と示すデータ
新人離れした活躍を続ける阪神ドラフト1位の佐藤輝明(22=近大)。ここ9試合は本塁打が出ていないが、すでに2ケタ10本塁打をマーク。オープン戦でドラフト制後(1966年以降)の新人記録となる6本塁打を放った上に、公式戦でも同じく新人最速となる33試合目で10号に到達した。主砲の大山が故障離脱後は、「4番・三塁」でスタメン出場を続けている。
そんな黄金ルーキーについて、元西武、巨人の清原和博氏が先日、自身のYouTubeチャンネルで佐藤の心身両面を絶賛した上で、「でも、春先まで大学生ですよ。まだ5月中旬ですよ。そこでホームラン10本打たれて、プロの投手はいったい何しとんねんと。あかん! そこまでね、打たれたらね、プロなめられますよ」と言及した。
■本塁打数、長打率、得点が減少傾向
たしかに、セの投手は新人相手にやられっぱなしの感はある。ただ、その一方で、佐藤がいかに長距離砲として優れているかを示すデータがある。
近年のプロ野球は、本塁打率と長打率が下落傾向にある。12球団の1試合平均の本塁打数は、2019年には1.967本だったのが、20年には1.788本となり、今季に至っては1.645本にとどまっている(19日現在=以下同)。