阪神・佐藤輝は交流戦が試金石 好打者が調子急落のデータ
「すべての球が一級品。しっかり食らいついて、フルスイングしたい」
25日のロッテ戦から開幕する交流戦に向け、阪神の怪物新人・佐藤輝明(22=近大)が24日に会見。対戦したい投手にオリックスのエース・山本由伸の名前を挙げ、「三振かホームラン」と真っ向勝負を望んだ。
2年ぶりの開催となる交流戦は、パ・リーグの通算1098勝966敗(60引き分け)。例年、セ・リーグが圧倒されているのは周知の通りだ。
佐藤輝が対戦を心待ちにする同学年の山本だけでなく、パにはセのエース級を凌駕する球速、球威を誇る投手が先発にもリリーフにもゴロゴロいる。ここまでリーグ3位タイの10本塁打、同2位の32打点をマークする怪物新人といえど、苦労するのではないか。
例えば、同僚の近本光司(26)もルーキーイヤーの19年交流戦で一気に調子を落とした。開幕から打率3割をキープしながら、交流戦では打率.165。パの投手に手も足も出なかった。
その19年は、巨人の坂本勇人も交流戦前まで打率.340、リーグトップの19本塁打、41打点と絶好調だったが、交流戦は.183、2本塁打、7打点と大不振。広島の鈴木誠也も.343、15本塁打から、.238、3本塁打と成績が急落した。実績ある打者でもパとの対戦ではこういうことが起こり得るのだ。
甲子園でのロッテとの開幕カードでは、3戦目にMAX163キロの剛腕佐々木朗希(19)の先発が決まった。怪物対決は見ものだが、同時に交流戦が今後の佐藤輝の試金石になりそうだ。