冨安健洋「冨安ここにあり」示すチャンス、メダル獲得が鍵
2年前のアジア杯の初戦・トルクメニスタン戦でも、いきなりボランチに抜擢された通り、守備ならどこでもできるマルチ能力は、森保一監督にとっても心強い。
■「僕はポジションにこだわりはない」
「ずっと前から言っているように僕はポジションにこだわりはない。チーム事情でケガ人が多いとか累積警告の選手がいたりして右SBから左SBへ移ることもありましたけど、全然ポジティブ。むしろボローニャの場合は決まりごとが多くてCBの方が窮屈に感じた。型にはめられていた感覚がずっとあった」と彼自身は多彩な仕事をこなしながらも、葛藤を抱えながら戦っていたという。
それでも、元ユーゴスラビア代表の名手・ミハイロビッチ監督の細かい要求と自分らしさの折り合いをつけながら、安定感を出してしまうあたりは、さすが世界が認める逸材。移籍金は推定26億円に跳ね上がり、今夏の移籍市場ではミランやアタランタ、エバートンまで獲得に乗り出すという噂も出ているほどだ。
コロナ禍で欧州クラブが軒並み経営危機に瀕するため、評価額の高い日本人CBがビッグクラブにステップアップできるかは微妙。