谷晃生「東京五輪の大舞台は目指さないといけない場所」
ご存じの通り、川口は1996年アトランタ五輪でブラジルから大金星を挙げるという「マイアミの奇跡」の立役者となり、一気にA代表のレギュラーをつかんだ。
東京五輪メンバーの正守護神を手にするというのは、輝かしい未来につながる可能性があるということ。10代の頃から久保のような世界トップを知り尽くす少年と一緒に戦ってきた彼には、その重みがよく分かっているはずだ。
「自分たち東京五輪世代にとって、この大舞台は目指さなければいけない場所。2017年12月のチーム立ち上げ当初のメンバーにも呼んでもらっているので、すごく思い入れがありますし、入りたい気持ちは強いです。自分の武器は守備範囲の広さ。いろんな予測をして少しでも広い範囲を守ろうとつねに意識しています」
その姿勢は、スタメン出場した6月5日のU-24ガーナ戦(福岡)でも色濃く出ていた。
長距離移動で来日して厳格なコロナ対策を施され、しかもユース中心の編成だったガーナに攻め込まれるシーンは少なかったが、谷は最後尾から大声を出しながら吉田麻也(サンプドリア)ら最終ラインをサポート。良好な連携を取りながら無失点試合を目指した。