中日・大野雄vs巨人サンチェス “五輪前哨戦”で見えた侍Jの泣きどころ
侍ジャパンは28日の東京五輪初戦でドミニカ共和国と対戦する。その“前哨戦”が6日、群馬・前橋で行われた。
巨人はドミニカ共和国代表に内定しているエンジェル・サンチェス(31)が中日戦に先発。7回112球を投げ、6安打1失点で勝利投手の権利を持って降板したものの、八回に逆転されたため、6勝目はならなかった。
一方、中日の先発はこちらも侍ジャパンに選出されている大野雄大(32)。四回まで1安打無失点に抑えていたが、五回に二塁・溝脇の失策と遊撃・京田の野選で2点を失った。それでも六回は無死満塁のピンチを無失点で切り抜け、6回99球2失点でマウンドを降りた。
2人の五輪前哨戦は痛み分けとなったが、日本の命運を握るのは、この中日の左腕かもしれない。
昨季は20試合に登板し、両リーグ最多の10完投、6完封を含む11勝(6敗)。ともにリーグトップの防御率1.82、奪三振148で沢村賞を初受賞した。昨年の好成績が評価され、侍ジャパン入りを果たしたが、今季は13試合で3勝6敗、防御率3.34とピリッとしない。打線の援護がない試合が多いこともあるが、勝ち切れない投球が続く。