侍ジャパン24選手が口に出せない「強行軍」への不安…球宴2試合、五輪本番までハードすぎる道程
今回の24人はただでさえ本調子ではない選手が多い。足首の靱帯損傷から急いで復帰したものの、再び二軍落ちしている千賀(ソフトバンク)、右手親指の骨折から1カ月前に復帰した坂本(巨人)、5月に新型コロナウイルスに感染した菊池、鈴木(ともに広島)、源田(西武)、春先に下半身のコンディション不良でベンチから外れた試合もあった山田(ヤクルト)……。交流戦中に不振のため二軍落ちした岩崎(阪神)も離脱を経験した“病み上がり”だ。千賀以外の前出の選手たちは球宴に招集されている。
「代表メンバーからすれば、直後に五輪というビッグイベントがあるのに、例年通り2試合を強行する球宴がどうなのかという話。今年はやらないか、せめてメジャーのように1試合にするか。ほとんどが無観客になる五輪とは違い、観客を入れるから、NPBの儲けになる興行に代表メンバーが付き合わされる格好。試合に出なくても、埼玉、仙台へ移動の負担はかかりますから」(前出の関係者)
球宴の指揮を執るセの原監督、パの工藤監督は、例年より代表メンバーのコンディションを細かく把握する必要がある。かつてないほど、起用には気を使いそうである。