“大谷2世”目指し希望選手は後絶たず 米国「二刀流育成」の実態は?
米大リーグのドラフト会議が日本時間12日に始まり、パイレーツがルイビル大学のヘンリー・デービス捕手(21)を全体1位指名した。メジャー同様、マイナーも投壊が深刻な大谷翔平(27)のエンゼルスは全体9位でマイアミ大オハイオの右腕サム・バックマン(21)の交渉権を得た。
大谷が2018年に渡米して以来、米アマ球界でも投打の二刀流としてプレーする選手がこれまで以上に増えた。今回のドラフトではネブラスカ大の右腕で遊撃もこなすスペンサー・シュウェレンバッハ(21)が上位候補に名を連ねている。同選手は今季、救援で18試合計31回3分の2に登板し3勝1敗、防御率0.57。打者では打率.284、6本塁打、40打点、9盗塁。最も優れた大学生ツーウエープレーヤーに贈られるジョン・オルルド賞を受賞した。
シュウェレンバッハのように、ここ数年はプロ入り後も二刀流でのプレーを希望する選手が後を絶たない。毎年のように「大谷2世」として新人選手が米メディアを騒がしているとはいえ、実情は厳しい。
ア・リーグのスカウトがツーウエープレーヤーの育成事情についてこう明かす。