東京五輪は熱中症との戦い…海外強豪選手すらバタバタ棄権もあり得る

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「私が最も懸念しているのは日本との試合ではなく、選手の健康だ」

 22日にサッカー日本代表と対戦した南アフリカ代表のノトアネ監督はこう言っていた。

 選手2人とビデオアナリストが新型コロナウイルスの検査で陽性に。18人が濃厚接触者と判定された。十分な練習を行えないどころか、直前まで試合ができるかどうか分からない状況に「ギロチンが落ちるのを待っているかのよう」とも。

 選手村では連日、新たな陽性者が出ているだけでなく、コロナ対策により、練習もままならない。それだけに、他の海外諸国にとっても対岸の火事では済まない。ただでさえコロナ禍で直前合宿をキャンセルした国や選手たちが多く、調整不足なのは明らかだ。

 サッカーの優勝候補に挙げられているスペインは、先のエジプト戦で主力2人が大ケガ。DFミンゲサ(バルセロナ)は右足太もも裏、MFセバリョス(レアル・マドリード)は左足首を負傷して今後の試合への出場が危ぶまれている。エジプトの激しいプレーが原因ともいわれるが、コロナ禍によるさまざまな制約も無関係ではないだろう。

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