東京五輪ほぼ収穫なし スカウトの評価を上げたのは巨人のメルセデスだ
ヤンキースで活躍した松井秀喜は、打率.334、50本塁打で海を渡った。それでもメジャー1年目は16本塁打だ。
当時と比べて日本球界はレベルアップしているものの、メジャーはそれ以上に投打とも進化している。中継ぎ投手ですら当たり前のように150キロ中盤のストレートを投げる。データ、映像による動作解析や科学的なトレーニングによって、野球の質は著しく向上しているのだ。
日本でトップクラスの選手だった秋山(現レッズ)や筒香(現ドジャース3A)がメジャーで苦戦しているのが何よりの証拠。メジャーで本塁打王を争っている大谷(現エンゼルス)はあくまでも例外とみている。千賀も鈴木も今後の活躍に期待したい。
そんな中、わたしも含めて同僚の評価をグンと上げたのがドミニカ共和国代表で五輪に出場した巨人のメルセデスだ。
巨人とどんな契約を結んでいるのかは分からないし、目玉とまでは言えない。しかし、そのストレートは球威があり、メジャーでも重宝される左腕ということを考慮すれば、彼に目を付けているのはわたしだけではないと思う。
(メジャーリーグ覆面スカウト)