<8>鎌田大地が選んだ意外な進路「僕は人との巡り合いの運がすごく強い」
東山高時代に自らキャプテンを名乗り出るほどの責任感ある人間に成長した鎌田は、高3の高円宮杯プレミアリーグウエストで得点ランク4位に浮上。一躍脚光を浴びるようになった。憧れの全国高校サッカー選手権には出られなかったものの、複数のJリーグクラブから興味を示された。が、逸材が選んだのは、プロビンチャ(地方の中堅・弱小クラブ)のサガン鳥栖(佐賀)。やや意外な印象は拭えなかった。
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「大地は昔から海外志向が強くて『大学経由では年齢的に遅い』と考えていました。高校からプロになるのが目標達成の早道。それがかなわなかったらプロは諦め、楽しみながら大学でプレーする気持ちでいたようです。でも高2くらいから目に見える結果を残し始め、高3のプレミアリーグで10得点したことで、いくつかのJクラブから興味を持ってもらえた。本人の希望がかないそうで、親としてもうれしく感じていました」と当時、兵庫・尼崎で同居していた父・幹雄さんはしみじみ語る。
最初に熱意を示してくれたのが、「オリジナル10」の清水エスパルスだ。