オリ1位・椋木蓮“遅咲き右腕”を支えた両親の献身「僕は冷たいご飯を食べたことがない」
母・順子さん(48)も、献身的に兄弟をサポートした。早朝に家を出る息子たちの弁当を作るため、4時ごろには台所に立っていたという。
「そんなのは序の口です」と、舜さんが続ける。
「僕は実家で冷めたご飯を一度も食べたことがありません。朝だけでなく、練習が遅くなって23時ごろに帰宅してもそうです。もちろん、父にも必ず仕事に合わせて食事を用意していましたね」
短大でピアノやバイオリンを学んだという順子さんは、自宅で音楽教室を開いている。
仕事場は椋木が生まれた直後に建てた2階建ての一軒家の1階。グランドピアノやエレクトーンなどが置かれている。椋木もそこで母からピアノを教わっていたという。
舜さんは山口大学、椋木は東北福祉大への進学を機に家を出たため、現在は父、母、高校生の妹の3人暮らし。仲むつまじい家族は次男坊の活躍を願っている。
▽椋木蓮(むくのき・れん) 2000年1月22日、山口県山陽小野田市生まれ。中高一貫校の高川学園の高校2年夏、背番号「11」で同校史上初の甲子園に出場するも、登板機会はなし。この時に投げた山野太一と同じく、東北福祉大へ進んだ。身長178センチ、体重80キロ。最速154キロ。