巨人ベンチ無策の2戦連続完封負けでほぼ終戦…OB高橋善正氏「勝てるはずない」とバッサリ
「まさに巨人の今シーズンを象徴するような試合でしたね」
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)がこう嘆いたのは、11日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦だ。
10日の第1戦で奥川に完封負けを喫した巨人打線は、先発左腕・高橋の前に六回までわずか2安打で8三振を喫し、無得点。前出の高橋氏がこう言った。
「高橋が制球に苦しんでいた初回、1死一、二塁で丸が、2死満塁で中島がいずれも三振に仕留められたのが痛かった。第1戦も奥川に完封負け。この2試合、巨人の各打者は、直球や変化球に手を出して淡々と凡打を繰り返した。狙い球を絞り切れなかった印象。チームとして高橋を攻略しようという意識が見られなかった。ヤクルトは初戦に青木の進塁打から3点が入り、この日は菅野が得意としている外角へのカットボールに、西浦が必死に食らいついて先制の犠飛を放った。ヤクルトはチームで束になって巨人と戦っているのに対し、借金1の3位だった巨人が主砲の岡本を欠く中、無策で戦っていては勝てるはずがありません」