花巻東1年・佐々木麟太郎が超ハイペースで本塁打量産 東北の新怪物は「すでに清宮超え」の評価
高校球界に新たな怪物が現れた。
大谷翔平の母校、岩手・花巻東高1年の佐々木麟太郎(16)のことだ。20日、明治神宮野球大会の国学院久我山戦で全国デビュー。東北大会中に負った左すねの疲労骨折が癒えないまま「3番・一塁」で先発出場すると、初回のファーストスイングでライトスタンドへ先制弾をぶち込んだ。チームの初戦突破の立役者になったこの一発が高校通算48本目。清宮幸太郎(22=日本ハム)が持つ高校球界最多111本を凌駕する勢いだ。
身長184センチ、体重117キロという巨漢に加え、同校の佐々木洋監督を父に持ち、さらに中学時代は大谷翔平の父・徹氏が監督を務める金ケ崎リトルシニアに所属と話題性もある。テレビやスポーツ紙はニュースターの誕生に大騒ぎしているが、ネット裏のスカウトはどう見ているのか。
「今、ドラフトにかけても3位か4位くらいの実力がある」と、現地で視察したパ球団スカウトがこう続ける。
「高校1年生ながら、体はすでに出来上がっている。現役時代の松井秀喜、メジャーの筒香嘉智らと比べても遜色ないのではと思うほど。スイングの形も理想的。体の軸が全くブレないから、変化球が来ても前に突っ込まない。それに、リーダーシップもある。試合後の整列時、1年生なのに音頭を取ってナインを並ばせていました。こういう部分も高評価です」