ロッテ1位・松川虎生 16歳で禁じられた「夜の白米」と「揚げ物」
松川虎生(捕手・18歳・市立和歌山)=ロッテ1位
「あんなに早く呼ばれるなんて思わなかった。今呼ばれたのって、あのマツカワコウ? と。ハンカチ握りしめて泣く準備してたんですけど、ビックリしすぎて涙なんて一滴も出なかった」
そう振り返るのは、母の紗絵美さん(43)。ロッテからの単独1位指名に、中学時代に所属していた「貝塚ヤング」の川端末吉監督(68)は「自分の息子のときよりも涙腺が緩んでしまった」と言う。「息子」とはヤクルトの川端慎吾(34)だ。
「うちに来た頃から肥えていたけど、グラブさばきもバッティングも柔らかくて、これはモノが違うなと。球速は(同じ貝塚ヤング出身の)小園(健太=DeNA1位)より速くて、中学3年になっても小園と変わらなかった。松川を見に来たのは甲子園の常連校ばかりで、大阪桐蔭の西谷浩一監督が見に来たことも。20校以上はいたと思います。それでも調子に乗らず、今でもLINEで(動画などを送ってきて)『バッティングどうですか?』と聞いてくる。第二の親子の関係です」
■監督の家に「お泊まり志願」