阪神・梅野はFA権行使せず残留決断も…来季待ち受ける“イバラの道”
去就が注目されていた男が決断を下した。
3日、阪神の正捕手・梅野隆太郎(30)がFA権を行使せず、残留することになった。球団を通じて、「やっぱり、このチームで優勝したい。その思いが一番でした」などとコメントを発表した。
流出が懸念されていた。シーズン最終盤は2番手捕手の坂本に先発マスクを譲り、矢野監督はオフに出演したテレビ番組で、「(梅野は)レギュラーに一番近い」と発言したことで、かえって、「レギュラーとちゃうんかい!」とファンを心配させた。今季こそ、日本一になったヤクルトの中村にゴールデン・グラブ賞を奪われたものの、昨季まで3年連続で受賞。FA権を行使し、ウワサに上がっていた巨人にでも移籍しようものなら戦力低下はもちろん、内部情報が流出する危険もあった。
阪神OBがこう言う。
「残留交渉を巡っては、梅野がまともに球団と話し合いをしたのは11月に入ってからで、矢野監督が出馬しての説得もなかったそうです。『引き留める気があるのか?』と球団に不信感を抱く同僚選手もいたほど。梅野は移籍も視野に入れつつ熟考しましたが、最終的に阪神愛が勝ったのでしょう」