<15>北京五輪は「ジャパンハウス」なし? 専用施設をつくるのが慣例だが…
でも、その後、もっと驚かされたことがある。カナダの遠征中、O監督がスケートの部品をタオルで包んでいた。そのタオルを見ると、前の宿泊先のホテルのもの。備品を勝手に持ち帰っている人が、一番近くの身内にいた。「ダメでしょ!」と思わずツッコんでしまった。
カナダで定宿にしていたホテルを再訪した際にはこんなことも。
ふと、ハウスキーピングの人の足元を見ると、見覚えのある靴。前年に私が置いていったミズノのシューズだった。当時、海外遠征に少し履きつぶした靴を持って行き、帰国する時にホテルに置いていったが、大切に履いてくれていてうれしかった。それ以来、替え時の靴をわざわざ持って行き、ゴミ箱の隣に置いて「寄付」することも。チームで宿泊する際は「チップはまとめて払うから、個人的にやる必要はない」と言われていたけど、ハウスキーパーさんと仲良くなると、小銭やまだ使えそうなものを置いていった。ちゃんと分かるよう「FOR YOU」とお手紙を添えて。
■中国国営放送から取材され…