MLB新労使交渉は難航中…鈴木誠也も中ぶらりんのままなら孤独な自主トレを強いられる
新労使協定の交渉が難航し、選手の間からも不満の声が聞こえ始めた。
今季メジャー18年目を迎えるレッドソックスの左腕リッチ・ヒル(41)が日本時間27日、スポーツ専門局ESPNのラジオ番組に出演し「春季キャンプは遅れて欲しくないが、この2週間で劇的な進展がない限り、予定通りに行うのは無理だろう」との見通しを明かした。
キャンプインが遅れれば「選手はシーズン中に故障するリスクが高くなるし、育成中のマイナー選手にも影響が生じる」と不安を口にした。
12月1日に全ての契約交渉を凍結するロックアウト(LO)に突入してから計3度の話し合いを行ったが、進展は見られなかった。LOが長期化すれば、球団施設も使用できないため、2月中旬のキャンプインは先延ばしとなる。
■ブルージェイズの韓国人左腕は母国の古巣キャンプに参加
球団施設が使えないからといって、選手も手をこまねいているわけではない。26日付の米誌「スポーツ・イラストレーテッド」(電子版)によれば、ブルージェイズの左腕、柳賢振(34)は、フロリダでのスプリングトレーニングが開催されない場合、古巣の韓国プロ野球ハンファが2月3日から慶尚南道で行うキャンプに参加するとか。ブ軍の他の選手はすでにキャンプ地ダンイーデン周辺のトレーニング施設を用意しており、昨季エンゼルス・大谷と本塁打王を争ったゲレロは数人の同僚と球団施設が開放されるまでそこで汗を流すとという。