北京五輪スノボ金・平野歩夢が現役続行で背負うメダルより重い「使命」
■「言葉での表現の前に行動で見せ続ける」
その後もスノボ選手の不祥事が相次ぎ、16年には男子スロープスタイルの未成年選手2人が大麻使用で事実上の除名処分を受ける。同年、未成年の男子HP3選手の飲酒が発覚。19年には大麻の密輸容疑で国母が逮捕され、14歳ごろからの常用を認めた。さらに、19年にはソチ五輪HP男子銅メダリストの平岡卓(26)が飲酒運転でひき逃げ。スノボのイメージが地に落ちつつある中での平野の金メダル獲得だった。
平野は会見でこう話していた。
「言葉での表現の前に行動で見せ続ける」
見た目こそドレッドヘアにピアスだが、問題発言のない優等生。本人が言う通り「行動」でボード競技のイメージを変えつつある。平野が背負う使命はメダルよりも大きなものがありそうだ。