10.19ダブルヘッダー第1試合 絶体絶命のピンチで打席に入った梨田昌孝さんとの思い出
練習後、報道陣にこうコメントしてくれたのを人づてに聞いて、気持ちが前向きになった。
■「なぜ、クビを振った?」
プロ1年目のシーズン後半だった。勝てない時期が続くと、捕手がそれまで組んでいた山下和彦さんから梨田さんに代わった。それからカーブをうまく使ってもらって再び白星がついてくるようになった。そうやって何試合かバッテリーを組んでいると、ときには自分の考えを通したくなる。ある試合で、サインにクビを振った。ベンチに戻ると、
「なぜ、クビを振った?」と梨田さんに聞かれた。 (つづく)